2024年10月7日、ジャングルポケットの斎藤慎二さんが女性への性的暴行の疑いで書類送検されました。
このニュースは大きな話題となり、報道では彼を「斎藤慎二メンバー」と呼んでいました。
この「メンバー」という表現が注目され、なぜこのような呼び方がされるのか、多くの人が関心を寄せています。
「メンバー」とは何か?
通常、犯罪に関与したとされる人物に対して、報道では「容疑者」や「さん」といった呼称が使われます。
しかし、書類送検された場合は、「メンバー」や「タレント」という表現が用いられることがあります。
今回の斎藤慎二さんの場合も、逮捕されずに書類送検されたため、「容疑者」と呼ぶのは不適切とされ、「メンバー」という呼び方が使用されました。
書類送検とは?
「書類送検」は、逮捕とは異なり、被疑者(犯罪の疑いがある人物)が身柄を拘束されていない状態で、警察が事件記録や証拠を検察に送る手続きです。
逮捕は被疑者の身柄を拘束するものですが、書類送検は拘束せずに捜査を進めるため、軽い容疑や事件の処理が進む際に使われます。
この場合、報道での「容疑者」という呼称は使われず、「メンバー」や「タレント」といった表現が採用されることがあります。
過去の事例:山口達也さんの「メンバー呼び」
斎藤慎二さんに限らず、過去にも同じように「メンバー呼び」が行われたケースがあります。
最も有名な例が、元TOKIOの山口達也さんの事件です。
彼も書類送検された際に「山口達也メンバー」と呼ばれ、これが当時も大きな話題となりました。
山口達也さんのケースでは、未成年への強制わいせつの疑いがありましたが、逮捕されなかったため、この呼称が使われたのです。
他の例:島田紳助さんの島田司会者
2011年に芸能界を引退した島田紳助さんが書類送検された際には、「島田紳助タレント」や「島田司会者」といった呼び方がされました。
これも同じ理由で、逮捕ではなく書類送検されたため、正式な「容疑者」ではなく、芸能人としての肩書きに基づいた呼称が使われたのです。
メンバー呼びの背景:なぜこの呼び方が使われるのか?
芸能人が書類送検された場合、一般人とは異なる扱いを受けます。
通常、一般人が書類送検された際には「会社員の男」や「〇〇社長」といった匿名で報道されることが多いです。
しかし、有名人や芸能人の場合、名前が広く知られているため、匿名での報道は意味をなさないとされます。
そのため、芸能人の場合、名前が公開されることが一般的です。
ただし、書類送検=逮捕ではないため、「容疑者」と呼ぶことには抵抗があり、その結果として「メンバー」や「タレント」という呼び方が使用されると考えられます。
世間の反応
「斎藤慎二メンバー」という呼び方に対して、SNSや世間では強い違和感を感じる人が多いです。
「メンバー」という呼び方が日常的に使われる言葉ではないため、報道でこの表現が使われると、報道の内容がより一層奇妙に感じられることが理由の一つです。
違和感の理由
- 「メンバー」と聞くと、通常は友人やグループの一員としてのポジティブな意味合いがあるため、犯罪に関わる事件でこの言葉が使われることに違和感があります。
- 逮捕されていないからといって、「容疑者」ではなく「メンバー」という呼び方がなぜ選ばれるのかが直感的に分かりにくいという点も、一般の人々に違和感を与えます。
SNSでの使用
一部のSNSユーザーはこのニュース以降「斎藤メンバー」という表現を使用しています。
このような現象は、ニュースでの異質な表現が逆にユーモアの対象になるケースもありますが、それでも「メンバー呼び」に対して不自然さを感じる人が多いのが現状です。
まとめ
今回の斎藤慎二さんの事件において、「メンバー」という呼び方が使われた理由は、彼が書類送検されたが逮捕されなかったためです。
この表現は、逮捕されていないが、事件に関与したとされる人物に対して使われることがあり、過去にも山口達也さんや島田紳助さんなどが同様の呼び方で報道されました。
しかし、この呼称には世間から違和感を覚える声が多く、SNSでもネタにされる一方で、報道における言葉の選び方に疑問を持つ人も少なくありません。
主なポイント
- メンバー呼びは逮捕されていない場合に使われる
- 書類送検は逮捕ではないため、正式に「容疑者」と呼ばれることがない
- 世間では「メンバー」という呼び方に対する違和感が強い
- 山口達也さんや島田紳助さんのケースでも同様の呼び方がされていた
「斎藤慎二メンバー」という表現に対する議論は今後も続きそうですが、今回の事件を通じて、メディアが芸能人を報じる際の言葉の使い方についても新たな疑問が生じています。