映画プロデューサーの叶井俊太郎氏が膵臓癌のため2024年2月16日に東京都内の自宅で亡くなりました。
妻で漫画家の倉田真由美氏によると、叶井氏は当初、激しい黄疸を呈していたにも関わらず、最初に診察を受けた総合病院で「胃炎」と誤診されたと明かしています。
叶井俊太郎氏を誤診した病院はどこなのでしょうか?
調査しました。
※2024年2月18日に追記あり。
目次
叶井俊太郎|誤診の病院はどこ?癌を見逃した総合病院の名前と場所
叶井俊太郎氏のがんを「胃炎」と誤診した総合病院の具体的な名前や場所については公開されていません。
しかし、妻の倉田真由美さんがXにて受診した病院の特徴を投稿しています。
1軒目、3軒目は大規模総合病院、2軒目は中規模総合病院です。
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) October 14, 2023
倉田真由美さんの情報に基づくと、叶井さんは最初に激しい腹痛で総合病院を訪れた際に「胃炎」と診断されました。
その後、叶井さんは激しい黄疸の症状がみられたため2つの総合病院を受診しました。
受診した病院はそれぞれ
1軒目:大規模総合病院
2軒目:中規模総合病院
3軒目:大規模総合病院
大規模、中規模、再び大規模な総合病院の流れで受診・検査をしたと記されていますが、具体的な病院名や場所については明かされていません。
それぞれどのような診断だったのでしょうか。
叶井俊太郎|誤診病院1軒目:大規模総合病院での診断内容
一軒目に受診した大規模総合病院では「黄疸ではない」と診断されました。
そもそも一軒目では、「黄疸ではない」という診断です。その頃の夫は初対面の人にも肌の黄色さを驚かれるほどで、白目の部分まで真っ黄色でした。他の症状は下痢と肌の痒み。ただ発熱等はなく、元気ではありました。
二軒目では血液検査、CT共にやりましたが診断つかず、です。
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) October 14, 2023
叶井俊太郎さんが最初に病院を訪れた当時、初対面の人に驚かれるほど肌と白目が黄色かったにもかかわらず「黄疸ではない」と診断されました。
叶井さんの症状は黄疸のほか下痢と肌の痒みがありましたが、発熱はなく元気ではあったとのことです。
叶井俊太郎|誤診病院2軒目:中規模総合病院での診断内容
2軒目に受診した中規模総合病院では胆石、肝炎を疑われ
血液検査、CT検査を受けました。
CTの結果「胆管が詰まっているが原因不明」との説明を受け「うちでは分からない」ということで他院を紹介されることに。
結果、2軒目の病院でも「膵臓癌」とは診断されませんでした。
叶井俊太郎|3軒目:大規模総合病院ですい臓がんが発覚
3軒目に受診した大規模総合病院でようやくすい臓がんと診断されました。
腫瘍はすでに4cmを超える大きさだったとのことです。
倉田真由美さんの投稿によると、叶井さんが受診した1〜3軒の病院はいずれもGoogleマップ上での評価が3以上であり、評価が低いわけではないことが強調されています。
とくに夫の病状を見逃した初診の総合病院について、その評価が高いことに倉田さんは疑問を呈しています。
これでは患者が誤診のリスクを避けることができないと指摘しています。
叶井さんと倉田さんの住まいの情報が不明なため、これらの病院がどこにあるのか具体的には紹介できません。
膵臓癌は発見しにくい|見つかりにくい理由は?
叶井俊太郎氏のがんについて、誤診が話題になっていますが
叶井氏が患った「膵臓癌」は発見しにくい病と言われています。
膵がんの早期発見が難しい理由は、その発生場所と臓器の特性にあります。
膵臓は体内で比較的小さな臓器で、栄養ドリンクのビンほどの大きさで横長の形をしており、胃の後ろ側に位置しています。
この位置関係から、膵臓は直接視覚的に観察しにくい部位にあるため、検査が難しいのです。
特に、腹部超音波検査を用いても、膵臓の全体像を把握することは困難です。
超音波検査は他の臓器や構造によって視界が遮られやすく、膵臓の細かい部分まで詳細に観察することが難しいためです。
さらに、膵がんの早期段階で有効とされる血液検査も存在しません。これは、膵がんが血液中に特定のマーカーを放出することが少ないため、早期発見のための明確な指標がないことを意味します。
このように、膵臓の位置と臓器の特性、検査手段の限界が重なり合うことで、膵がんを早期に発見することは大変困難な状況にあります。
これらの事情が膵がんの診断と治療を複雑なものにしており、早期発見に向けた新たな方法の開発が求められています。
叶井俊太郎さんのがん誤診について世間の声
映画プロデューサーの叶井俊太郎氏がステージ4の末期がんと診断されたことは、多くの注目を集めました。
オンライン上のコメントでは、治療選択の難しさや人生の儚さ、そして終末期の選択について深く考えさせられる意見がみられます。
まとめ
叶井氏は、最終的にはすい臓がんで亡くなりましたが、その病気が発覚するまでの経緯は医療界の課題が浮き彫りになりました。
叶井氏の妻である漫画家の倉田真由美氏は、この一連の出来事について詳細に語り、特に初期の誤診について強く問題提起をしました。
倉田氏は、命に関わる誤診を繰り返している医師について情報共有がされるべきだと訴えていますが、現状ではそのようなシステムがないため、患者や医師本人も自分が間違っていることに気づけないのではないかと懸念を表明しています。
この一連の出来事は、医療における誤診の問題、患者の自己判断の重要性、そして医療評価システムの課題を浮き彫りにしています。倉田氏は夫の病気とその後の経過を公にすることで、より良い医療システムへの改善を求めているようです。