葬式の参列者を決める際に、頭を悩ませる方は少なくありません。
・葬式はどこまで出るもの?
・親族や友人などどこまでの関係者が出席するもの?
というギモンが浮かんでくるからですね。
お葬式は、遺された人たちで感情を共有し合うことも大きな役割です。
少し前までは、故人と直接面識のない方々も参列するということもありました。
しかし最近では、お葬式は社会的な儀式ではなくなり、参列者が故人とお別れをするということに重きをおくケースが増えています。
慣習やしきたりにこだわるのではなく、故人らしいお別れのかたちをとりたいという要望も強くなっています。
そこで今回は、「葬式はどこまで出るもの?親族や友人などどこまでの関係者が出席するものか」と題しまして、最近のお葬式の傾向や、訃報を知らせるお相手をどうするかについて見ていきます。
葬式はどこまで出るもの?家族中心の小さなお葬式が増加傾向
最近、参列者が少ない規模の小さなお葬式が増えています。
公正取引委員会が2005年に葬祭業者におこなった調査によれば、個人葬の参列者が減少したと回答した事業者は、67.8%でした。
バブル景気の時代は、一般的な葬儀でも、参列者は100人を超えていましたが、そのほとんどは、遺族の仕事関係者などで、故人とは直接面識がない人たちでした。
その結果、これまでのお葬式は、慣習やしきたりに従った社会的な儀式にならざるを得なかった側面がありました。
遺族は、仕事関係など義理で参列する人の対応に忙しく、故人とゆっくりお別れするゆとりがなかったという経験をした人も少なくないでしょう。
私の周りの意見を聞いてみると、父(60代)は、亡くなった人と直接の面識がなくても葬儀に参加すると言っています。
例えば、仕事関係でお世話になった方の親が亡くなった時には、葬儀に参列しています。
次に、私の経験談を紹介します。
友人が亡くなった時には、遺族・親戚をはじめ、主に彼の友人や、彼の学生時代の部活の仲間など、故人に関係のある方々が参列者のほとんどでした。
それでも、彼の人柄もあり、家族葬でありながら100人以上が参列してくださいました。
その中には、遺族が直接連絡をしていない方もいらっしゃいました。
どこからか聞いたのか、友人づてに連絡をもらったのか、多くの方が集まってくださいました。
あ。。。思い出したら涙が出てきちゃった・・。
私は、会ったことのない方々が多かったのですが、彼の学生時代のお話などを聞くことができて嬉しかったですし、彼の思い出をたくさん共有できて幸せな時間となりました。
彼も、きっと嬉しかったと思います。
遠方から新幹線で駆けつけてくれた友人も多く、とてもありがたかったです。
ちなみに、私の母は、自分だったら、小さくてもいいから親しい方に葬式に来て欲しいと言っていました。
私も、そうかなぁ。
私は、なるべく多くの人に来てもらいたいと思ってしまうタイプです。でも、知らない人は、違うかな。できれば、友人など関わりのある方々に来てもらいたい。
葬儀で、私の話などをしてもらいたいな。思い出話に浸ってもらえたら嬉しいな、と思います。
そうしてもらうためには、生きている時に頑張らねば、ですね。
一般的なアンケート調査を見ても、
小さくてもいいから、身内や親しい友人だけでお葬式をして欲しいと考えている方は多いようです。
親族や友人などどこまでの関係者が出席するのか
家族だけで、あるいは家族と親しい友人だけでお葬式をしたいと考えているのなら、いつの時点で誰にしの事実を知らせるかというタイミングがとても重要になります。
例えば、亡くなってすぐに関係各所に訃報の連絡をすれば、家族葬をしようと思っていたのに参列者が大勢集まったという想定外のことになりかねません。
また、親しい友人が誰なのか、離れて暮らす子どもは、親の交友関係を知らないことも珍しくありません。
電子メールや携帯電話の普及で、家族は、故人の友人の名前は知っていても連絡先がわからないこともあります。
そのようなことから、訃報を知らせるお相手を4つの段階に分けて、元気なうちに連絡リストを自分で作っておくことをおすすめします。
- 危篤になった時、あるいは亡くなってすぐに知らせる人(親戚やごく親しい友人には、すぐに知らせる必要があります)
- お葬式の日取りが決まってから知らせる人(お葬式に来てもらいたい人には直接連絡します)
- 火葬が終わってから、あるいは四十九日が終わってから知らせる人
- 年賀状の欠礼で知らせる人
火葬が終わってから、あるいは四十九日が終わってから知らせる場合は、家族だけでお葬式を済ませたことと、故人との生前の交流に感謝を伝えます。
おしまいに
ここまで、最近のお葬式の傾向や訃報を知らせるお相手をどうするかについてまとめました。
参考になったら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。