お悔やみの言葉とは、故人の死を悼み悲しむ気持ちをこめて述べる言葉のことをいいます。
ある日、突然訃報を知らせる連絡が入ったとき、どのような受け答えをしたら良いのでしょうか。
また、弔問やお通夜、葬儀などの時に、遺族にどのような言葉をかけたら良いのでしょうか。
悲しみに沈む遺族のお気持ちを察して、自分の立場をわきまえた適切な挨拶をするように心がけましょう。
目次
訃報を受けたらまずすることは?
訃報を受けたら、まずは3つのことを忘れずに確認します。
- お通夜・告別式の日
- 時間
- 宗派
そして、故人とのおつき合いの深さによって、すぐに駆けつけたり、お通夜や葬儀・告別式に参列をします。
弔電は、葬儀や告別式の前日までにNTTの115に申し込みます。
忌み言葉を使わないように気をつけましょう。
忌み言葉とは、結婚式や葬儀の場で、使わないほうがいいとされる言葉です。
読み方によっては、縁起の悪さを連想させる言葉などが忌み言葉とされています。
<お通夜・告別式での話し方>
お通夜、告別式での話し方について、マナーをふまえた例文を紹介します。
日頃から親しくしていた方が亡くなった場合は、
できるだけ早くその家を訪れましょう。
「まさかと思いました。このようなことになり、なんとお悔やみ申し上げてよいか・・・。せめて何かお手伝いさせてください。」
など、自分の言葉で心のこもったお悔やみを述べましょう。
■時間が限られ、弔問客の多い通夜・告別式では、
など、簡単なあいさつに心をこめて。
故人や遺族との関係性によっても適切な言葉遣いがあります。
この通りに言えばいいというわけでもありません。あくまでも、こういった場面におけるマナーの参考としていただければと思います。
遺族の気持ちを最優先に
遺族は大変お辛い状況の中で対応しています。
辛い中でもやることが多く、バタバタと忙しく動き回らなければなりません。
喪主を務めたことのある人にお話を聞いたところ、駐車場の手配やお茶菓子の用意、受付への指示など、短期間でとにかくやることが多く、大変だったと言っていました。
遺族の気持ちを最優先にすることが大切です。
<通夜や告別式に参列したときの作法は?>
お通夜、告別式に参列したときの手順を解説します。
①受付に一礼し、お悔やみの言葉。
「このたびは御愁傷さまでございます。」を述べる。
②香典を「ご霊前にお供えください。」と相手側に向け、両手で差し出す。
③会葬者名簿に記帳する。
④一礼し、「お参りさせていただきます」と述べる。
キリスト教では「御愁傷様」「ご冥福」の言葉は使いません。
「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」など。
弔辞では、多くの言葉を話すよりも、動作などでお悔やみの気持ちをお伝えしましょう。
お葬式などではあまり使わないほうがいい言葉
お悔やみや弔辞では、不幸が重なることをイメージさせる言葉を使ってはいけません。
- 重ねる
- かさねがさね
- 再三
- くれぐれも
- また
- たびたび
- しばしば
- 返す返す
<特別な表現で>
死亡 | ご逝去(せいきょ) |
ご存命中 | ご生前 |
生きているころ | お元気なころ |
数字では、「四」・「九」が避けたい言葉です。
また、状況や遺族との関係性にもよりますが、「お墓」や「費用」などの話題も避けるべきです。
おしまいに
この記事では、「お通夜や告別式での話し方で気をつけること」についてまとめました。
お悔やみの席に参列するときには、さまざまな年代の方が集まっていることが多いです。
公的な場所であることを意識して、
良識のある態度、服装、失礼のない言葉遣いで、故人と、故人に関わる方々への礼儀をふまえましょう。
忌み言葉を避けて、手短に丁寧なお悔やみの言葉を準備しておきましょう。
ただ、過剰に気にし過ぎて伝えたい気持ちを抑え込み過ぎなくてもいいので、
思いを込めて弔意を伝えることを一番に大切にしたいですね。
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