夏が近づいてくると、花火大会や夏祭りなど、浴衣でお出かけしたくなるイベントが増えてきますよね。
美容室で浴衣を着付けてもらうと平均的な料金は、¥2,500〜¥3,000くらい。
ちなみに、着物の着付けを美容室でやってもらうと、平均的な料金は、¥5,000〜となります。
着物の着付けと比較すると、手頃に感じますが、ちょっとしたお出かけなどカジュアルに浴衣を着たいとき、自分でさらっと着付けができたら、着付け代はかかりません♪さらに、花火大会など浴衣を着るイベント当日は、どこの美容室も混んでいます。自分で着付けができれば、美容室に行く時間も短縮できちゃいます♪
また、浴衣を着ていて少し着崩れてしまったときに慌てずに浴衣を整えることもできます^ ^
自分で浴衣を着ることは、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、時間のあるときに着付け方を練習しておけば浴衣を着る当日は焦らずに身支度が出来るようになるのでまずは「着付けの基本」を知って、実践してみましょう!
目次
一人でできる基本の浴衣の着付け&帯結び
<帯結びの手順>
1.帯の短い方を約40㎝くらい半分に折って持ちます。
後ろから回し、前中心に当て、斜めにあげておきます。
2.帯の長い方を左脇に持っていき身体に一巻きさせます。
3.巻き終わりの部分を斜め内側に折りあげます。
こうすることで、結び目がかさばりにくくなります。
4.帯の長い方に、短い方をくぐらせ、ひと結びします。
5.帯の短い方を上に預けておきます。
帯の長い方は、結び目から40㎝くらいまで、帯幅を半分に折ります。
右へもっていき20㎝くらいで折り返します。
6.帯の短い方をその上から巻きつけ、輪の中に右側から左側に引き抜きます。
ぎゅっと締めながら結びます。
7.帯の長い方を結び目の下から、くぐらせます。長さをみながら、もう一度くぐらせます。(長いときは、もう一度くぐらせます。)
8.帯の長い方を同じ長さになるように整えます。
9.一方の手を帯の下、もう一方で結び目を持ち、帯を時計回りに回します。
10.必要な場合、帯板を入れます。
11.完成!!
着崩れを防ぐポイントは?
大きなポイントは2つ!
・衿まわり
・お腹まわり
この2つを整えることが重要です。
衿まわりで気をつけることは、
『胸元がはだけないようにすること』
『首の後ろ部分で首と浴衣の衿がくっつかないようにすること』
お腹まわりで気をつけることは、
『余計なシワを作らないこと』
洋服は、体に沿うように作られています。
しかし浴衣は洋服と違って、直線縫いで仕立てられているため、
着るときには、なるべく「浴衣を体に巻きつける」ようなイメージで着ましょう。
体に巻きつけるように着ることで、余計なシワができるのを防ぐことができます。
他にも着崩れを防ぐポイントはあるの?
タオルで補正をする
「着崩れを防ぐために腰紐をしっかり結ばないと!」
と思って、頑張ってぎゅーーっと強く締める方がいますが、
あまりにもきつく締めてしまうと、体が辛くなってしまいますよね><
それに、浴衣を着ることが多い花火大会や夏祭りでは、
屋台の美味しいものを「食べ歩き」したり、
しゃがんだり、地面にシートを敷いて座ったり、
座る場所を探して歩き続けたり・・・などなど、
アクティブに動き回ることが多いですよね〜。
「着崩れるのがこわくて思いっきり楽しめない!」
なんてことがあっては本末転倒です(;_;)
そこで!着付けをするときに、タオルで補正をすることをおすすめします。
特にウエストが細い体型の方は、ウエストが細いままだと腰紐が正しく締められません。
ヒップとの凸凹の差があまりにも大きい場合も、
腰紐を締めたときに正しい位置に安定せず、ウエストの細い部分に紐が動いてしまいます。
ウエストの紐が動いてしまうと、着崩れの原因になります。
それを防止するために、胸下からウエストの周りにタオルを入れましょう。
参照:浴衣結
ウエストとヒップの凸凹の差をなるべくなくすように、調整しながらタオルを入れます。
細い方はバスタオルを入れてもいいです。
逆にお腹が出ている場合は、サラシを使います。
さらし 晒 晒し サラシ 反物 10m 着付け 補正 綿 おむつ 肌襦袢 襦袢 … |
お腹の皮下脂肪を胴に移動させるイメージで締め上げましょう。
どちらにせよ、ポイントとしては、痛くないようにタオルやサラシで補正をして、紐で縛るときの痛みを軽減させてからしっかりと紐で結んで浴衣を固定しましょう!ということになります^ ^
締め付け感は、「心地よい」と感じるくらいで大丈夫です。
「今日はたくさん食べるぞー!」という方は、帯を締めるときに腰骨の上あたりの帯の下線はしっかりと締め、帯の上線、みぞおちのあたりは少し余裕を持たせて占めると、帯が落ちずにお腹いっぱい食べられます!
浴衣のシワなど、あまり神経質に気にしすぎず、浴衣を着てどんどん出かけてハッピー気分で過ごすことが一番大切です♪
専用のアイテムを使ってしっかりと着こなす
<伊達締め>
浴衣の着付け方法などを紹介するウェブサイトや動画なのでよく見かける、
「伊達締め」。
細めの帯のような形をしているので、しっかりとおはしょりを整えて固定することができます。
伸び縮みするタイプもあるので、自分で着付けるのに慣れていない方でも使いやすいオススメのアイテムです。
こちらの動画では、丁寧に、「補正から伊達締めまで」のやり方を解説してくれています。
補正をしっかりとして着崩れを防ぎたい方にとってはとても参考になると思います。
<着物ベルトを使えば衿が崩れにくくなる>
浴衣は、着物よりも衿元が開きやすいです。
そこでおすすめしたいアイテムが、「着物ベルト」です。コーリンベルトとも言われます。紐ではなく、ゴムとクリップでできています。
使い方が非常にわかりやすいので初心者の方でも簡単に使えます!一番崩れやすい衿元をきれいに保ってくれるなんて嬉しいですね。浴衣にシワがよるのを防いでくれますし、帯が締まり過ぎるのも防いでくれるとても優秀なアイテムです。
浴衣着付け小物6点セット(浴衣スリップ 腰紐 衿芯 おはしおり芯 伊達締め前板 … |
↑このセットがあれば浴衣の着付けに必要なものが全部そろいます。
もちろん、伊達締めやクリップも付いていますよ♪
浴衣をあまり着たことがない方にとっては、アイテムを一つ一つ自力で揃えていくのは、大変な作業です。このように必要なものがまとめて一つになっていると簡単でいいですね。嬉しいのが、収納ケースが付いているところ( ^ω^ )これなら、全ての道具をひとまとめにできて、持ち運びや保管にも便利!
さらに、初心者さんも安心の着付けの解説書も付いています。
楽天市場のサイトからの購入ですと、サイズも選べます。
Mサイズ・・・目安身長143〜160㎝。
Lサイズ・・・目安身長150〜168㎝。
LLサイズ・・・目安身長158〜171㎝。
自分に合ったサイズが選べるということで、
こちらから買う方も多くいらっしゃいます^ ^
浴衣着付け小物6点セット(浴衣スリップ 腰紐 衿芯 おはしおり芯 伊達締め前板 …
おしまいに
いかがでしたでしょうか?
自分で着付けがささっとできれば、花火大会やお祭りだけでなく、ちょっとしたお出かけや夕涼み会などにも、着たい!と思ったときに浴衣を着てお出かけができちゃいます。ぜひ着付けを覚えて、気軽に浴衣を楽しんでください♪(´ε` )
<手順>
1.揃えた襟先の約20㎝上と、背縫いを持って浴衣を持ち上げ、裾の高さを決めます。(裾の高さは、くるぶしくらいまで。)
2.「上前幅」を決めます。
体の幅と合うように、襟下を右脇にくるように合わせます。
※上前・・・浴衣の前を合わせたときに、外側になる部分。
※下前・・・浴衣の前を合わせたときに、内側になる部分。
3.「上前幅」をずらさないように、「上前」を広げて「下前」を脇に入れ込みます。
4.下目の褄先(裾の角)を8㎝くらい斜めにあげて左肘で押さえておきます。
※浴衣が腰にぴったりとつくように。
5.「上前」を「下前」にかぶせます。
このときも褄先を4㎝ほど斜めに上げて、右手で押さえます。
6.空いた左手で腰紐を持ちます。
腰紐をウエストの位置にあて、後ろで交差させて、左右にぎゅっと引いて締めます。
腰紐をまえにもってきて、結びます。
※中心で結ぶと、お腹がぽっこり出てしまうので、左右のどちらかで結ぶ。
7.紐の端を、紐の間に挟み込みます。
8.「身八つ口」(左右の脇のあき)から両手を入れて、後ろの「おはしょり」を整えます。指先を下へ向かってなでおろすように。
9.片手で両襟を揃えて持ち、反対側の手で背中の縫い目(背縫い)を下へ引きます。
後ろの首と襟の間の開きを調整(衣紋を抜く)します。
こぶし横一つ分くらいあけます。
10.襟はのどのくぼみあたりで交差するように合わせ、胸下に胸紐を当てます。
11.後ろで交差させた胸紐を前に回して結びます。
12.両手を背中に回し、「背縫い」をまげないように後ろのシワを取ります。
胸紐の下に指を入れ、左右に軽く引いてから、下にも引いて、きれいに整えましょう。
13.胸元をきれいにするために、胸紐の下のたるみを引いておきます。
14.「おはしょり」の右脇の余りは、「上前」の「おはしょり」の中に斜めに入れます。
15.浴衣の着付けは完成!!